江戸時代が始まってから5年から10年の江戸時代の出来ごとをざっくりとまとめています。細かい出来事は省いています。1603年(慶長8年)から1868年(慶応4年)なので400年以上前でも色々な出来事の記録が残っています。
ここでは1620年(元和6年)から1624年(寛永2年)までの出来事をざっくりとまとめています。
(江戸)
⇒江戸や幕府関連の出来事
(甲斐)
⇒甲斐あたりで起きた出来事
江戸時代1620年(元和6年)
【将軍】徳川秀忠(1605年 – 1623年)
【天皇】後水尾天皇(1611年 – 1629年)
【老中】
本多正純(1600年 – 1622年)
酒井忠利(1609年 – 1627年)
酒井忠世(1610年 – 1634年)
土井利勝(1610年 – 1638年)
安藤重信(1611年 – 1621年)
青山忠俊(1616年 – 1623年)
井上正就(1617年 – 1628年
■ 1月
(長崎)
ハビアン著作の「破堤宇子」が完成する。
23日
(幕府)
大阪城の修築を西国・北国の諸大名に普請役を命じる。
■ 2月
11日
(幕府)
江戸城の修築を諸大名に普請役として命じる。
■ 3月
(幕府)
幕府が浅草に米蔵を建設する。
4日
(陸奥)
仙台藩が江戸廻米を始める。
■ 4月
■ 5月
■ 6月
18日
(幕府)
後水尾天皇の女御として将軍秀忠の娘・徳川和子が入内(じゆだい)した。
■ 7月
6日
(長崎)
イギリス船とポルトガル商船が連行される。
■ 8月
(幕府)
オランダ・イギリス商館員が幕府にポルトガルやスペインの植民地政策を進言する。
(長崎)
マカオより帰国した平山常陳と宣教師2名が捕縛される。
■ 9月
12日
(江戸)
隅田川で出羽国山形藩主・最上義俊が妓女と船遊びをしているときに船手方水主と争論になる。
19日
(琉球)
琉球王尚寧が57歳で亡くなる。
■ 10月
■ 11月
■ 12月
■ 日付不明
夏頃
(京都)
桂離宮の造営が始まる。
江戸時代1621年(元和7年)
【将軍】徳川秀忠(1605年 – 1623年)
【天皇】後水尾天皇(1611年 – 1629年)
【老中】
本多正純(1600年 – 1622年)
酒井忠利(1609年 – 1627年)
酒井忠世(1610年 – 1634年)
土井利勝(1610年 – 1638年)
安藤重信(1611年 – 1621年)
青山忠俊(1616年 – 1623年)
井上正就(1617年 – 1628年)
■ 1月
23日
(江戸)
江戸尾張藩邸より出火がおきて、桜田一帯にある大名屋敷が20棟以上が焼失する。
■ 2月
■ 3月
(陸奥)
会津藩・若松城下初の木綿売仲間を組織する。
(幕府)
明国が幕府に日本人の盗賊の取り締まりを要求する。
21日
(幕府)
江戸城で柳生宗矩(むねのり)が徳川家光に憲法を伝授する。
■ 4月
(京都)
煙草が原因と思われる火事が多発する。南禅寺門前・三条油小路・下鴨町などで起きた。
■ 5月
■ 6月
(幕府)
明国の使者に江戸との通信は対馬によるべきことと伝えて帰国させる。
■ 7月
27日
(幕府)
幕府が外人による武器の輸出や海賊行為の禁止。日本人の売買の禁止を行う。
■ 8月
(幕府)
幕府が西国諸大名にたいして難破船や漂流船の取り扱えに関する条令を制定した。
■ 9月
(幕府)
シャム国の使節と徳川秀忠との拝謁がおこなう。秀忠が国書への返答をおこなう。
20日
(陸奥)
会津藩の城下で浪人の宿泊や借金、人身売買など様々な条令を定める。
23日
(幕府)
マカオからのオランダ船による妨害行為報告に対して幕府が返書する。
■ 10月
20日
(陸奥)
津軽藩で人数改めを実施する。
■ 11月
■ 12月
13日
(京都)
織田長益が75歳で亡くなる。
日付不明
(諸国)
諸国で伊勢踊りが流行する。
(陸奥)
相馬藩と仙台藩の間で境界に関して争いが起きる。
(下総)
利根川を改修工事が行われる。
江戸時代1622年(元和8年)
【将軍】徳川秀忠(1605年 – 1623年)
【天皇】後水尾天皇(1611年 – 1629年)
【老中】
本多正純(1600年 – 1622年)
酒井忠利(1609年 – 1627年)
酒井忠世(1610年 – 1634年)
土井利勝(1610年 – 1638年)
青山忠俊(1616年 – 1623年)
井上正就(1617年 – 1628年)
永井尚政(1622年 – 1633年)
■ 1月
■ 2月
10日
(幕府)
幕府が伝馬駄賃を制定すると同時に撰銭を再度禁止する。
18日
(幕府)
江戸城本丸・天守閣の改築のために諸大名を普請役として命じる。完成は11月となる。
■ 3月
1日
(出羽)
秋田藩主・佐竹義宣が百姓たちに大眼宗徒の私刑を禁止する。
※大眼宗は1620年頃にはやった宗教、太陽と月を崇拝しており、大眼宗徒の中に2名がキリスタン信徒であったことからはキリスト教との同一視や同党に邪教として扱われた。
■ 4月
16日
(阿波)
徳島藩で塩田についての定書を出す。
■ 5月
■ 6月
■ 7月
13日
(幕府)
長崎で幕府が長崎商人の平山常陳と密航してきた2名の宣教師を処刑する。
■ 8月
5日(1622年9月10日)
(幕府)
長崎で幕府がスピノラ神父と55名のキリスタン信者を処刑する。『元和大殉教』(げんなのだいじゅんきょう)
20日
(京都)
町人の商売や火事、訴訟(そしょう)等に関する9か条の京都市中諸法度制定された。
■ 9月
■ 10月
1日
(幕府)
幕府が宇都宮藩主・本多正純を出羽国由利郡に改易させる。
■ 11月
■ 12月
日付不明
春頃
(京都)
毛利重能が『割算書』を刊行する。
(明国)
琉球に5年1貢の朝貢貿易を許す。
(幕府)
幕府が外様大名に妻子を江戸に住まわせる。
(その他)
小瀬甫庵が『信長記』を刊行する。
『信長記』は太田牛一が刊行した『信長公記』を書き直したものである。
江戸時代1623年(元和9年)
【将軍】
徳川秀忠(1605年 – 1623年)
徳川家光(1623年 – 1651年)
【天皇】後水尾天皇(1611年 – 1629年)
【老中】
酒井忠利(1609年 – 1627年)
酒井忠世(1610年 – 1634年)
土井利勝(1610年 – 1638年)
青山忠俊(1616年 – 1623年)
井上正就(1617年 – 1628年)
永井尚政(1622年 – 1633年)
阿部正次(1623年 – 1626年)
稲葉正勝(1623年 – 1634年)
内藤忠重(1623年 – 1633年)
■ 1月
■ 2月
10日
(幕府)
幕府が越前国北庄藩主・松平忠直が不行跡(ふぎょうせき)として配流する。
15日
(幕府)
幕府が町人・浪人の江戸武家宅地内での居住を禁止する。
■ 3月
■ 4月
■ 5月
■ 6月
■ 7月
27日
(幕府)
徳川家光が伏見城で第3代将軍宣下(せんげ)が行われる。
徳川家光が将軍となるということ。
■ 8月
24日
(京都)
禁中で法華八講をおこなう。
※『法華経』8巻を第1巻から1巻ずつ8回に分けて講義し賛嘆する法会。1日朝夕と1巻づつ講説を行うので計4日行う。
(幕府)
禁裏御料1万石献上する。
28日
(幕府)
諸大名が二条城・伏見城にて秀忠・家光に拝謁する。
■ 9月
■ 10月
13日
(幕府)
芝で原主水ら25人のキリスタンを火刑とする。
■ 11月
13日
(肥前)
イギリスが平戸の商館を閉鎖。日本からイギリスが撤退する。
■ 12月
(幕府)
幕府がポルトガル人の居住を制限する。同時に日本人のルソン渡航を禁止した。
■ 日付不明
(幕府)
幕府が小堀政一を伏見奉行に命じる。
(大坂)
狩野探幽が大坂城殿閣の装飾を行う。
(武蔵)
川崎宿が開設する。
(京都)
安楽庵策伝の『醒睡笑』が作られる。
※『醒睡笑』とは庶民の間に広く流行した話を集めた笑話集。8巻に1039話の話を収録されている
江戸時代1624年(元和10年・寛永1年)
【将軍】
徳川秀忠(1605年 – 1623年)
徳川家光(1623年 – 1651年)
【天皇】後水尾天皇(1611年 – 1629年)
【老中】
酒井忠利(1609年 – 1627年)
酒井忠世(1610年 – 1634年)
土井利勝(1610年 – 1638年)
井上正就(1617年 – 1628年)
永井尚政(1622年 – 1633年)
阿部正次(1623年 – 1626年)
稲葉正勝(1623年 – 1634年)
内藤忠重(1623年 – 1633年)
酒井忠勝(1624年 – 1638年)
■ 1月
■ 2月
(幕府)
幕府が諸国で流行っている伊勢踊りを禁止した。
15日
(江戸)
中橋南地に初代中村勘三郎が猿若座を開設する。
今日から江戸に下って猿若座を立ち上げて歌舞伎を興行をはじめた。
30日
(日本の元号)
甲子革命説により寛永に改元される。
■ 3月
24日
(幕府)
前年度に薩摩に来航したフィリピン諸島長官使節の江戸の入府と復交を要求を幕府が拒否する。『スペインと断交』
■ 4月
11日
(幕府)
林羅山が家光の侍講となる。
■ 5月
■ 6月
3日
(出羽)
秋田藩で32名のキリシタンが処刑される。
■ 7月
■ 8月
(駿河)
秀忠の3男である徳川忠長が駿河城主となる。
(薩摩)
薩摩藩が奄美諸島を蔵入地とした。
■ 9月
22日
(幕府)
江戸城西の丸御殿改築をして秀忠が移る。
■ 10月
■ 11月
13日
(江戸)
島津家久が妻子を江戸藩邸に移す。
28日
(京都)
女御・徳川和子が中宮となる。
■ 12月
19日
(幕府)
朝鮮通信使が家光に拝謁する。
■ 日付不明
(幕府)
沿岸の諸港でキリシタンの来航を警戒する。
(江戸)
日本橋大伝馬町に木綿問屋が成立する。
(江戸)
四谷塩町で相撲の興行が行われる『江戸の勧進相撲の始め』
(江戸)
八丁堀に霊岸島を築く。
(陸奥)
津軽藩が3年かけて青森港を完成させる。
(大坂)
大坂で泉屋平右衛門が江戸積船問屋を開業する。
⇒江戸時代1614年(慶長19年)から1619年(慶長18年)の出来事
⇒江戸時代1625年(寛永2年)から1629年(寛永6年)の出来事